Mika Kurosawa Solo Dance "The Rose Man" 2003 Production
怠惰にかけては勤勉な黒沢美香のソロ・ダンス
『薔薇の人 -桃の園-』

Mika Kurosawa Solo Dance "The Rose Man" 2003 production in collaboration with Masaaki Aikawa (Lighting),
Kei Shii (Public Acoustic), Yumiko Arimoto (Costume), and Yoko TAMURA (Scenery and Publicity Design)

『薔薇の人』

1999年、一見、突如として開始された黒沢美香ソロ・ダンス・シリーズ「薔薇の人」は、今回4作目を迎えます。
(特に今年度は、夏の「ROLL」die pratzeに続き、2作目の上演)
それまで日本のアカデミックなモダンダンスでの活動をしてきた黒沢が、1985-86年NYに滞在し、NYを拠点とするカンパニー・メンバーとしての活動の傍ら、「ジャドソン派」「ポスト・モダン・ダンス」との出会い等、様々な形で彼女のその後の活動に影響を与えたNY滞在からの帰国後は、ダンスがダンスとして立ち上がる瞬間を視点として、「密室・アンダーグラウンド」な場所に限定しての活動が主でした。
今回は、自身のソロ作品として初めて、プロセニアムな劇場空間を意識し、シアターXでの「薔薇の人」に臨みます。
『薔薇の人 ─桃の園−』
不思議なもので身体から「ダンス」が漏れ出すとその時点から空間に花が咲き出す。
当の本人の身体はそれ迄とは別人で花の精に化す。そこで「ダンス」を「花」に例え、花の中でも豪華で馨しい魅惑に満ちた代表ともいえる薔薇を花の代名詞とし、タイトルの「薔薇の人」とは言い換えれば「ダンスする人」、ダンスする人そのものである。
ここでモチーフとなっているのは「無為」を謳歌することだろうか。
勤勉と怠惰、溺愛から放棄、羞恥と溶解、混濁と清潔、という言葉が対で思い浮かぶが、それらの両層に片足づつ浸しながら部屋中を歩き回るダンス、と言える。
今回初めて舞踏家澤宏とのデュオになるが澤宏は居ても居なくてもイイいい加減な、
しかしそれこそ困難な役柄として黒沢美香の放埒に切り込みを入れる。
40年間ダンスに触れてきた黒沢美香「薔薇の人」としての初のプロセニアムでの公演となるが、だとしても紙芝居のようにぺらぺらな詐欺的要素ふんだんで何故劇場で上演する必要があるのか完全に無意味にしたい。
なんという無邪気な過信なんという隙間だらけの欲情が「桃の園」を語る。
─黒沢美香─


ダンス:
黒沢美香
日時:2003年 3月 3日(月)・4日(火)・5日(水) PM 7:30 開演

会場:シアターX(カイ/両国)
TEL: 03-5624-1181(墨田区両国2-10-14 両国シティコア)
http://page.freett.com/theaterX/

料金:
日時指定・自由席 前売:2,500円 通し券 6,000円(前日まで受付)
当日:2,900円(開演1時間前より発売)
※当日受付:開演1時間前より

ダ ン ス:黒沢美香
か が り:澤  宏
照   明:相川正明
Public Acoustic:椎 啓
身体装置・衣装:有本裕美子
制   作:平岡久美(Dance in Deed!)
宣伝写真 :田中英世
イラスト・美術:田村葉子
提   携:シアターX
助   成:芸術文化振興基金
協   賛:高木茂和
主   催:薔薇ノ人クラブ

【オンライン予約】JCDN ダンスリザーブ http://dance.jcdn.org/
ticket
●お申込み・お問合せ●
Dance in Deed!(担当:平岡)
TEL & FAX: 03-3227-0279
E-mail: Dancindeed@aol.com
*メールにて申し込まれる場合は住所、氏名、電話番号、希望日時、枚数を必ずご記名ください。

【黒沢美香 プロフール】
1957年横浜生まれ。幼少より舞踊家である両親(黒沢輝夫、下田栄子)のもとで踊りを習い始め、以後20年間は数多くの受賞歴に目立つが意気なり突然マイノリティーと密室に惹き込まれる。85年からは相棒出口→と共に笑い泣き怒り転げながらも目眩くダンスを目指して小スペースや地下を猛然と爆走、観客いなくとも猛然と盛んに公演活動に徹する。中でも90年からスタートした「偶然の果実」はあまりに無骨にダンスを置くだけで評判悪いが現在も44回、自信満帆で出口→と共に継続中。99年<ソロデビュー>と称して突然「薔薇の人」開始、黒沢美香遅蒔きの殺気本気ソロダンスに突入する。「薔薇の人」... 99年『覗く』(テルプシコール & トリイホール), 00年『ROLL』(die pratze), 01年『蝸牛の激情』(テルプシコール), 02年『ROLL』(神楽坂 die pratze),03年『桃の園』(シアターX)